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2011-06-25

6月23日 土城 火焔山 - 天上山 - 五城山 を歩く

土城は、台北市内からは、南西の位置にある。この土城の後ろには標高430mの天上山を最高峰に、西は長寿山から東は南勢角山まで山並みが南西から北東に掛けて走っている。台北盆地を俯瞰する一番近い山のうち、今回はこの山を歩いた。これで台北からぐるりと見渡したときに見える山なみの各方面をカバーしたことになる。もちろん、今後も季節を換えて、ルートや同じ山塊の別の山などを歩いていくつもだが。
  
今回のルートは、この山並みのうちちょうど真ん中のあたりを、土城のMTR永寧駅から火焔山経由で登り、山脈を天上山、五城山と歩き、途中文筆山のすぐ下の山腹に開発されている、ニュータウンまで行く行程だ。わかりやすいように、スマートフォンのGPSを利用したログをもとにした、歩行ルートを紹介していきます。(図をクリックすると拡大表示)
台北の南西にある山並み
歩いた部分の拡大
自宅からMRT板南線で終点永寧駅へ行く。約30分弱の乗車である。7時半ごろ永寧駅から山の方向に向かって承天路を歩いていく。第3高速道路下をくぐり舗装路をさらに行く。少しずつ高度が上がり始めている。忠義路との交差点からは、歩行者専用の桟道が造られている。これを行くと、多くの店ができている登山道の入り口に着いた。春には桐の花が多く咲くこの地は、桐花公園とされている。この先には承天禅寺があり、この入り口の近くにはお経を念じている僧侶もいた。
桟道
登山口 桐花公園の表示
地元の人も多く登っているのだろう、登山者はとても多い。道端で野菜などを売っている露天商も多い。登ること10分ぐらいで、火焔山への分岐点についた。標識には火焔山の先にある善息寺となっている。

火焔山頂上下の広場、こうした場所が多くある
ここからは、登山者数は少し減るが、それでもかなりの人数とすれ違う。ジグザグの道で高度を稼いだあと、尾根に取り付く。道は石段や石畳のとても整備された道である。35分で火焔山頂上下の広場についた。ここでは、若い尼さんが運動をしていた。

火焔山頂上
火焔山は標高373m、時間は8時45分、MRTの駅から1時間と15分ぐらい。あずま屋があるが樹木に囲われて、視界はあまり利かない。唯一、木々の切れ目から、陽明山と台北の一部が見える。今日は天気はいいが、風がなく汗が噴出す。

火焔山頂上から下り、途中2箇所ほど分岐を経た後、鞍部につく。車道の龍泉路に飛び出た。今日は休業のようだが、売店もある。道路の反対側に善息寺への標識があり、急な階段を登って行く。しばらくすると、休憩所があり、長寿山から上がってくる尾根が見える。反対側の山は十八羅漢岩だろう。長寿山の向こうの三峡にはビルがたくさん建っている。三峡の町もベッドタウンとして、だいぶ発展した。

長寿山と三峡
さらに進むと、途中茶畑も出てくる。分岐の表示には天上山が現れてきた。休憩用のいすやテーブルなど、非常の多い。それだけここを通る登山客が多いのだろう。今まで登った山に比べると、休憩所や売店が非常に多い。 

十八羅漢岩と天上山への分岐、ここは左にとる

十八羅漢岩へ向かう道との分岐と思われるが、天上山方面への表記しかない。ここをこの表記にしたがって下ると、また舗装された車道に飛び出た。ここには天上山への道しるべがないが、よくよく見てみると道路工事している先から、山道へ続く細い道がある。これを行くと、果たして天上山の道に出た。標高は約320m、天上山には、また標高差100mの登りとなる。
休憩所のある三粒半を過ぎると、尾根幅が狭くなる。岩に石段が掘り込まれている部分もある。途中一箇所、岩場では樹木がきれて視界が開けた。土城の街や、登ってきた火焔山からの尾根が見える。小さな登り下りを何回か 繰り返すと、天上山直前の鞍部に着いた。ここはよく整備されており、望月亭というあずま屋が造られている。

望月亭から数十メートルの標高差を登ると、天上山頂上だ。時間は10時。山頂には温度計がある。気温は30度。標高が高くないので当然だが、風もあまりないので、暑い。シャツは絞ると汗が滴る。しかし、この展望はその苦労に値する。ここは二等三角点もある山頂だ。過去数回登った山がすべて、台北の街並みも含めて俯瞰できる。陽明山はもちろん、観音山、二格山、南港山、すべてが見える。直下にはこれから歩く五城山とその先の山並みが、振り返れば火焔山がある。東側には、まだ登ったことのない、竹坑山や獅子頭山と思われる山並みが、谷の対面にある。
  
天上山頂上から五城山方面を望む、その先は台北101と南港山
観音山、台北市、陽明山を望む
ここでしばらく休憩、食事のあと、縦走を続行。下っていくと狭い尾根を歩くが、しばらくすると今度は非常に広く、上下も比較的すくない、快適な尾根道となる。石畳もあるが、脇の土の部分が広く平坦であるので、滑りやすい石畳は誰も歩かないのだろう。すっかり緑に苔むしている。途中には、草の中に埋もれている石畳もある。

五城山の頂上は展望はないが広く、売店(と思われる)やいす、テーブルがある。時間は11時、天上山からは30分の歩きであった。ここから土城方面に太極嶺を経て続く道が分岐する。文筆山に向けてさらに歩く。石畳はなくなり、道は土の道となるが、さらに下っていき翡翠湖への分岐点の少し前からは、今度はコンクリートの板を敷き詰めた道になる。これはコケも生えずに歩きやすい。 

右に非常に大規模な山腹のニュータウンが見えて来た。ここは将軍嶺と呼ばれるところ、広場になっており、滑り台やシーソーなど子供の遊戯施設もある。将軍嶺から、さらに尾根を縦走し、南勢角山を越えていくこともできるが、今日はここから山腹を右に下り、住宅の脇の階段を下りていく。下がりきると、コンビにもある町並みに出た。時間は12時。近くの造鎮バス停から、橙9番のバスで、景安MRT駅経由で帰宅した。

今回の走行距離は約9.5km、標高差400mぐらいである。歩行時間は、3時間。暑いこともあって今日は疲れた。道そのものは、区間によって差はあるものの、しっかりしている。登山者も平日にもかかわらず、非常に多い。それだけ、よく歩かれているということだ。桐花が満開の時期は、さぞかし多くの登山者が訪れることだろう。

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