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2013-03-24

2013年3月22日 中和南勢角山-土城清水大尖山縦走 近郊の裏山を歩く

南勢角山(2012/5撮影)
新北市中和区は、その南側に標高200~300mの山々がある。山裾まで住宅が迫り、そのすぐ裏から登ることができる、手軽な山々である。この地域の山は、去年五月に土城天上山から中和円通寺をへて景安駅まで歩いた。天上山から北東方向に伸びる尾根は、五尖山で二つの尾根に分かれる。去年は、この左側(北側)の尾根を歩いた。今回は、もう一つの尾根を南勢角駅から反対方向に歩き始め、五尖山の山腹を過ぎた後、北西に伸びる枝尾根上の清水大尖山を越え、青雲路587巷の入口へ降りた。一部は重なるが、ほぼ初めての歩きだ。ただ、南山福德宮は十数年前に友人と行ったことがある。その時、廟の上にある尾根上の登山道を少し歩いた記憶が残っている。筆者の台北郊外登山の原点である。

東の南勢角駅から西の青雲路へ歩く(マウスクリックで拡大)
縦走路は登り下りを繰り返す
天上山山系、過去も含めての歩行記録
南勢角から南西へ伸びる尾根は、まず外挖子山から始まり、いくつか小ピークを越え南山福德宮を過ぎた後、縦走路最高点の南勢角山を登る。その後下ってしばらく行くと、芝生の小広場が現れる。そのすぐ下で安祥路の別荘群に入る。別荘群からまた山道を行くと、五尖山で南勢角からの尾根は終了する。五尖山からは北方向に尾根が伸びる。これが北東側に曲がる尾根と北西に進む尾根に分かれる。北東側へ行く尾根は、昨年五月に歩いた尾根筋だ。北西に進む尾根は新加坡を過ぎ下ると、また登って清水大尖山がある。そのすぐ前で二尖山を分ける。尾根をそのまま下って行くと、青龍嶺や内冷水坑山が現れ終了する。各ピークは、今回行程中最高の南勢角山でも標高302mと低い。単独で登ればすぐに終了してしまうが、今回のように幾つかのピークを連ねて縦走すれば、面白い山歩きができる。

登山口の道案内看板
出発点MRT南勢角駅は、家から地下鉄一本である。7時半に出発、8時前にはMRT南勢角駅に着いた。今日は金曜日、多くの通勤者とは反対の方向に仁愛街を進む。朝早いので、夜市に近いこのあたりの商店は、朝食を提供する店以外はまだ閉まっている。仁愛街の突き当りから、忠孝街を歩く。左に南山放生寺を見てしばらく、駅から約10分ぐらいで忠孝街58巷が現れる。左に曲がって忠孝街58巷を少し登ると、左側のトタンの囲いが切れたところに、登山口がある。新北市の登山道案内看板の周りは、ゴミが沢山落ちている。人家のすぐ近くの裏山には、よくある場面だ。

外挖子山山頂
踏み石の階段が続く。しばらくするとトタン小屋のあるT字路に来る。先に右に行ってみたが、これは農作業用の道だった。分岐に戻り左に進む。周りは畑で、農民が働いている。今度は丸いコンクリの柱で造られた階段がある。これもよく裏山で見る、手頃な材料で道を整備している手段だ。登山道入口から、寄り道した部分も含め、十数分で尾根上の道に出た。その先、左に急坂が登る。板切れで造った階段を上がり、8時半に外挖子山(標高113m)に着いた。三角点のある頂上は、長椅子が造られ、幹にはフラフープがかかっている。地元の人が運動として登っている。これも裏山の特徴だ。頂上からは、東帝士の高層住宅が見える。かなり前、友人が住んでいたので時々訪れていた。

岩の露出した縦走路
縦走のスタートだ。土の道をすこし行くと、岩が現れる。緑の苔に覆われているが、しばらく続いた天気で乾いた感じだ。送電線塔のわきは、右側が開けてる。五尖山から円通寺へ続く尾根が望める。今立っているいる尾根との間に広がる盆地は、大小様々な住宅が隙間なくびっしり埋めている。平地のその上の斜面は、寺院とお墓の領域だ。その一つ、南山福德宮が遠くの斜面にある。巨大な黄色い土地公の像が目立つ。小ピークを越えていく。左すぐ下は第三高速道路なので、車の走行音が大きい。尾根上のすこし平な場所は、地元の人が手を加えて運動場所になっている。朝陽のなかでハイビスカスの花が印象的だ。下りが続き、舗装された中和と新店安康をつなぐ峠道と交差する。時刻は9時、歩き始めて一時間だ。

尾根から見る中和の市街、住居がびっしり盆地を埋める
山道に咲くハイビスカス
南山福徳宮の土地公像
急な坂を登り返す。ここは、第三高速道路のトンネル直上だ。道路が下方に走っている。山道は、ここからしばらく舗装されている。畑の間の舗装路は直進するが、道標が示している縦走路は右の土の道だ。登りきると児童公園がある。ここから道はコンクリ舗装がしばらく続く。休憩小屋には二、三人くつろいでいる。その先の平地には、テニスコートも造られている。どんなものかと少し覗くと、休んでいかないかと勧められた。犬が数匹、道に寝そべっているが、近づくとわきにどいた。ほとんど吠えない。一度下り、また登り返す。土地公像がある、南山福德宮はもう次の山だ。

丸太輪切の踏み台
南山福徳宮はもうすぐだ、華八仙の咲く山道
南山福徳宮の裏手から見る五尖山(左)
幹を輪切りにしたものが、二列に土の道に埋められている。ぬかった時の踏み台として使うのだろう。細い丸太の階段や枕木など、いろいろな材料で道が整備されている。直線的にのぼる急坂階段を上がり、尾根上のゆっくりとした道を行く。好地方という看板のかかる休憩場を過ぎ、右にコンクリ舗装の道を進む。南山福德宮が現れた。時刻は10時、南山福德宮の伽藍裏のピクニックエリアで、食事休憩する。木々の間からは、五尖山とその右奥には縦走最後のピーク、清水大尖山がのぞいている。

南山福徳宮の展望台からの眺め
南山福徳宮裏、青春歩道の起点
10分ほどの休憩後、南山福德宮の境内を歩いて廻る。展望台からの眺めは抜群だ。ただ、春の空は、晴天下でも遠くが霞んで見えない。本来なら遠くに、陽明山などが見えるはずだが。土地公の像は、ここからは後頭部が見える。先ほどやって来た南山福德宮の裏手に戻り、案内版の脇から右の急階段を登る。この階段は樹脂製の踏み板だ。以前は石段だったものの上に、新しく階段を造ったようだ。財神の祠わきを登りきると、すぐ木製階段を下る。階段のすぐ下に黒犬の親子三匹がいる。近づくとどいて道をあけた。父母とまだ生まれて二、三ヶ月ぐらいの子犬だ。三匹とも痩せこけている。いじめられたことがあるのか、何かオドオドした様子が痛々しい。明らかに野良犬だが、南山福德宮の加護があることを願う。

南勢角山頂上、奥にあずま屋
土の山道を登り10時28分、南勢角山に着いた。細長い頂上には、三角点がある。その近くには山の形成などについての説明があるが、建てられて大分時間が過ぎ、文字が薄れている。片隅に建てられてるあずま屋からは、中和方向が眺められる。反対方向は、木々の間に獅仔頭山とその手前の粽串尖が霞んで見える。

林の中の山道を行く
青春嶺の頭が黒い白犬
急坂を下る。老夫婦が大声で気合を入れ登ってきてすれ違う。下りきると、新楽園という広場だ。ここも運動器具がある。その先は、右に紫竹寺へ左に聖道院への十字路鞍部に来る。あずま屋が狭い鞍部に造られている。直進する道は急坂の階段道だ。山道らしい林の中を行く道が続く。遅咲きの桜が二、三本ある。石龍洞の観音様の祠前を過ぎる。青春嶺と名付けられた小屋が現れる。だれもいないガランとした小屋に、頭がだけが黒い白犬がやってきた。南山福德宮から続くこの稜線道は青春歩道と名付けられているが、この青春嶺から取ったのか。その先で急坂をくだり、11時に芝生の広場に降り立つ。中央にある大岩で、一人昼寝をしている。

芝生の小広場、奥に住宅群が見える
住宅群の間を歩く
月桃の咲く山道
左には多くの住宅が見えてきた。道は住宅の中へ続く。安祥路を進む。コンビニなどもある住宅街をゆくと、右に公園がある。ここが山道の入口のようだ。地図で確認していると、孫を連れた老人が、道を教えてくれた。また山道歩きとなる。住宅の後ろを進んでいく。無極三清宮への道を右に分け、そのさきから石畳の道となる。造られたあと、おそらく整備がされていないのだろう、石はデコボコ、半分土に埋まっている部分もある。五尖山から下ってくる道と合流する。昨年歩いた道だ。ここからしばらくは、歩いたことのある部分だ。道ばたには、月桃の花が多く咲いている。11時半、北に進む円通寺歩道から左に新加坡への尾根道を取る。五分ほどで新加坡に着いた。どうして新加坡(シンガポール)という名のかは知らないが、ここも地元の人が小屋を建てたり運動設備を設けたりしている。数人が大声で談笑している。南山福德宮から約1時間歩いてきた。腰をおろし休憩する。

新加坡からの眺め
石畳の道、金城路への分岐点
前回に比べると遠くが霞んでいるが、ここからの展望はとてもよい。板橋やその先新荘、泰山などの街が広がる。左には清水大尖山のピークが目立つ。10分ほどの休憩後、石段の道を下る。数分で、清水大尖山へ続く山道と合流する。左に折れ進む。そのすぐ先で右に金城路へ下る道を分岐する。石畳のよい道が続く。民家の間を行き、産業道路を越えるとまた石畳の山道が続く。石段をのぼり左に二尖山への道を分ける。急坂を数分登り、12時13分、大尖山頂上(標高274m)に着く。展望があまりないが、北側が開け椅子がある。ここで腰掛け休憩する。休んでいる間に、一人登山者が登ってきた。

清水大尖山頂上、パイフ製の椅子
小広場のハンモック
今日の行程は、あと青雲路までの下りを残すのみだ。丸太の階段を下がる。ここにも広場がある。木製ハンモックがかかっている。そよ風がふく中、ハンモックで昼寝するのも悪く無いだろう。更に下ると、あずま屋、その下には展望台がある。展望台からは、板橋方面が一望できる。青龍嶺に立ち寄る。ここから左に青雲路587巷へ下りる道があるが、尾根伝いの道を取る。標高は100数十メートルだが、なかなか山道の雰囲気がある。後半は、その昔台北市の歩道に使っていたと同じ赤色のタイルが敷かれている。内冷水坑山には気づかず、1時11分に山道を降りきり青雲路に着いた。青雲路587巷入口脇のバス停から、やって来た245番バスで帰宅した。

今回は、歩行距離約10km、所要時間約5時間10分(休憩込み)だ。登攀高度累計は694mある。300m以下の低い山にしては、高度累計がそこそこあるのは、稜線の縦走で登り下りがけっこうあったからだ。キツイわけではないが、それなりに時間がかかる。天上山山系は、油桐花の時期にまた来ることにしよう。

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