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2013-12-11

2013年12月8日 新店猴洞尖-鹿鵠崙-平廣山 台北を眺めながらの気楽な山歩き

中央の山が鹿鵠崙と猴洞尖。右は獅仔頭山(新店小獅山から 2013/11撮影)
新店の獅仔頭山は、小百岳にも選ばれ老若男女のハイカーに親しまれている。新潭路が通り越していく峠を挟んで、東側にも同じぐらいの高さの山が続き、新店溪の谷に下る。東獅頭山とも呼ばれる猴洞尖と鹿鵠崙である。こちら側は、登山道がそれほど良くなく、獅仔頭山と同じく車で峠にあがってそこから歩き始めることができ、尚且つ素晴らしい展望があるが登山者は少ない。先月に訪れた小獅山から南に望むと、これらの山々が獅仔頭山から連なり、更に尾根上に平廣山が一度盛り上がって、谷に下って行くのが見えていた。

西の鞍部から東へ歩く
下り中心の歩行プロファイル
今回は、週末に運転される新北市の無料観光用バスで新潭路の登山口まで行き、稜線道を歩いて、猴洞尖と鹿鵠崙を縦走、大きく下って鞍部から平廣山を登りかえす。その後産業道路から小坑一路46巷を経て新店溪の岸辺に降りる。そこから河沿いに廣興路を行き廣興橋を渡って新烏道の廣興路口バス停へ歩いた。一週間以上続いた好天で、この時期にしては山道は乾いて歩きやすかった。冬の透明度の高い好天で、尾根上や頂上から素晴らしい景色を見て歩くことができた。一方、出発点は標高650m近くあり、稜線上での登りはあるが、全体としては下りメインのルートで、楽な山行でもあった。

新店の山々登山軌跡
新北市無料バス、獅子頭山登山口、樹木の間に獅子頭山
新店区公所(区役所)前からバスが発車する。このバスは、前二度利用させてもらっている。バス停で、今日の同行者KさんとLさんと落ち合う。6時40分発のバスは、朝が早いこともあり他に老夫婦ハイカー二人と、合計5名の乗客である。新店溪のわきを走る窓から、登る予定の猴洞尖と鹿鵠崙が望める。新潭路の上り坂を行き、区役所から約30分で終點の登山口に到着する。わきの展望台から朝陽の台北が遠くに望める。山陰はまだ暗い。獅仔頭山の斜面が朝陽に輝いている。

猴洞尖登山口
新潭路を獅仔頭山登山口を過ぎて進行方向に進む。まもなく、左側に土の道の登山口がある。標識リボンが掛かっているのですぐ判る。稜線上を進む。概ねなだらかな上り坂が続く。登山口から10分ほどで、左から廃棄産業道路が合流する。右に進み下り始めるところのすぐ左側に登山道が続いている。急坂が現れ、尾根も幅が狭くなる。岩が露出した場所もあり、注意深く歩く。7時56分、登山口より35分ぐらいの登りで猴洞尖前峰(標高781m)に着く。石の露出した狭い頂上だが、樹木に囲まれていないので周囲の展望ができる。獅仔頭山からも台北方向にはとても良い展望があるが、ここは同様に台北方向の展望だけでなく、反対側の烏來や三峡の山々も同時に望める。素晴らしい展望台だ。今日はとても空気が澄んでいるので、八里の観音山や陽明山の連山がくっきり見える。もちろん手前の台北盆地は眼下に広がる。烏來方向では拔刀爾山逐鹿山から加九嶺山への尾根筋がなどが見える。

猴洞尖から台北方向を望む、右の山は鹿鵠尖
烏來や三峡の山々
谷間に翡翠水庫ダムが見える、左の山は直潭山
展望を満喫したあと、猴洞尖主峰へ向かう。岩の急坂を下り、痩せ尾根を過ぎ、ゆるやかな登りを行く。前峰から十数分で主峰頂上に着く。ここは中央に基石があるが、周囲は樹木で展望はない。まだ新しい国旗がわきの枝にくくりつけられている。また緩やかな坂を進む。左に坂が急になる前の場所に踏跡が草の中に入っていく。行ってみると、そこから翡翠水庫が谷に望める。左に見える鹿鵠崙へは、一旦くだって登り返す。補助ロープもある、けっこうな急坂だ。途中、左に谷を挟んで大丘田山が望める。さらにその尾根の向こう遠くには、亀山、桃園が見えている、

小坑山方向へ下る尾根道の分岐、鹿鵠崙へは直進
尾根上の展望点から望む、小坑山の向こうに新店の街が見える
手前に直潭浄水場、中央の山は小獅山、右奥に南港山が望める
杉林を通り過ぎ下りきった鞍部には、産業道路が合流する。紅葉した葉が、朝陽に美しい。山道を追っていく。ステンレスタンクが道のわきに転がっている。さらに進むと左から登山道が合流する。左に取れば、小坑山方向へ下っていく。分岐を右にとり進む。尾根道から左に展望が望める。角度が替わってきたので、二格山など木柵の山々がよく望める。草むらが現れ、中を進む。9時11分、鹿鵠崙(標高781m)の頂上に到着する。

鹿鵠崙の頂上から望む
雑木林の急坂を下る
野牛基石のある頂上は、草の生えている方向はかろうじて展望があるが、反対側は樹木で望めない。歩き始めて1時間半なので、しばし休憩する。休んでいると、一人の登山者がやって来た。15分の休憩後、出発する。平廣山へ向かうために鞍部へ下る。少し道を戻り、分岐を左に取る。ここまでの道と比べると、程度が落ち踏跡レベルになる。はじめの緩やかな部分を過ぎると、かなり急な坂が続く。木々の枝や幹を頼りに下っていく。一度ゆるやかになったあと、また急坂が現れる。下ること約50分、産業道路に出る。道路を少し下り、その先の分岐を右に曲がる。少し登り、左に尾根上を行く登山道の入口に来る。樹木を通して、対岸には拔刀爾山が近い。しばし休憩する。





基石のある平廣山頂上
平廣山(標高560m)は、標高差約50mの登りだ。尾根道をゆくと、ビニールがしいてある開けた場所にでる。それを過ぎ、平な道を進んで行った先に、基石の埋まっている頂上がある。基石がなければ頂上とは判らない。10時46分、産業道路の登山口から十数分である。尾根上の道を下り始める。そのうちに左に大きく折れ山腹を下るようになる。道は廃棄された産業道路の様子になる。左に下っていく道が分かれ、右におれて山腹をまた進む。そのうちに道には高い壁が設けられた場所に来る。ドアは太い針金で固定している。道幅いっぱいに造られた壁は、まくこともできないのでドアを乗り越えていく。なぜこうしているのは、不思議だったが、その先を下って行くと理由がわかった。そこは、実がたわわに実ったみかんの畑だった。みかん泥棒がいるので、そのための対応だろう。高圧線に注意など、札が掛かっている。しかし、入口には何の仕切りもなく、どれだけ効果があるのだろうか。山岳クラブの標識リボンは、かなり新しく最近付けたもののように見える。

みかん畑の間を下る、背後は鹿鵠崙
小坑一路46巷からの展望、左の尾根は小坑山
みかん畑を過ぎ下る。民家のわきで小坑一路46巷に通じる車道へ出る。ここは、まだけっこう高度が高く、谷の対岸の小坑山が同じぐらいの高さだ。前面は、かなり遠くまで見える。車道歩きなので、気楽な下りだ。この道を通うのは、住人ぐらいだろうから、ほとんど車は通らない。下るに従い、遠くの景色も見える範囲が段々少なくなる。新店溪対岸の直潭山が高くなっていく。振り返ると、先ほど同じぐらいの高さだった小坑山がすでに高い。12時7分、岸辺に下りてくる。わきの廣興長福宮では、活動が進行中でとても賑やかだ。空は晴れ陽射しは暑いぐらいだ。新店溪がせき止められてできている濛濛糊湖面の向こうには、直潭山がそびえている。あずま屋で休憩する。

廣興路のあずま屋から望む濛濛湖と背後の直潭山
休日には、この道を行く新北市の観光バスがあるが、次の便まではかなりの時間がある。廣興路を歩き、849番バスの通う新烏路まで行く。この道は、休日の遊楽客でそこそこの交通量がある。平廣路と合流し、その少し先で岸辺の公園に来る。説明板によればここはバードウオッチングによい場所のようだ。川の向こうに見える平廣山が高い。道は、小学校分校を過ぎ、少し登り川から離れた山腹を進む。13時過ぎ、南勢溪を廣興橋で越え、対岸の新烏路のバス停に着く。10分ほど待つと、満員の849番バスがやって来た。

岸辺の公園から望む、左は平廣山
今日は5時間半の行程で、約10.3kmを歩いた。登攀累計は430mしかない。出発点が高く、稜線上でもそれほどの登りがなかったためである。登山道は4kmぐらいであり、残りは車道なので楽な歩きであった。逆に歩けば、それなりの登りが続くコースとなる。困難度は、山道でクラス4があるがその他はクラス3、体力的にもクラス3である。天気の良い日には、遠くまで展望ができる、お薦めルートだ。

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